Thứ Năm, 31 tháng 8, 2017
黒潮 12年ぶりの「大蛇行」になる見込み|ニュース 動画 NHK News
Kuroshio Expected to be 'big meander' for the first time in 12 years
日本の南岸に沿って流れている黒潮が今月20日ごろから紀伊半島沖で蛇行していることが気象庁の解析でわかりました。この先1か月程度続けば、12年ぶりの「大蛇行」となる見込みで、気象庁は、東海や関東の沿岸で高潮が発生しやすくなるほか、漁業に影響が出るおそれがあるとして注意するよう呼びかけています。
通常、黒潮は、九州から関東にかけての南岸に沿うように北東へ流れていますが、今月20日ごろからは、紀伊半島から東海にかけての沖合で蛇行していることが気象庁の解析でわかりました。
具体的には、静岡県からおよそ300キロ南の北緯31.5度付近まで大きく南下したあと、ひらがなの「ひ」を描くように伊豆諸島の八丈島付近に北上しています。
この状態がこの先1か月程度続けば、「大蛇行」になる見込みで、平成17年8月に終息した前回の「大蛇行」以来、12年ぶりになります。
気象庁によりますと、黒潮の「大蛇行」が起きると、蛇行の北側に当たり、陸に近い沖合に反時計回りの別の海流ができる影響で、東海や関東で高潮が発生しやすくなり、低い土地で浸水などの被害が起きるおそれがあるほか、かつおなどの漁場の位置が変わるなど、漁業に影響が出る可能性があるということです。
気象庁海洋気象情報室の小司晶子予報官は、「今後、『大蛇行』となれば東海と関東の沿岸部では、通常より潮位が上昇し、台風や低気圧が近づいた際などに高潮が発生しやすくなる。浸水の被害が起きるおそれがあるので注意してほしい」と話していました。
過去の黒潮の大蛇行
気象庁によりますと、黒潮の「大蛇行」は、統計を取り始めた昭和40年以降、合わせて5回確認されています。
このうち継続期間が最も長かったのは、昭和50年8月から昭和55年3月までの4年8か月で、この期間中の昭和54年10月には、「大蛇行」の影響で潮位が高い状態が続く中、台風や低気圧が近づいた影響で三重と愛知、静岡で高潮が発生し3県で合わせて床上浸水が7棟、床下浸水が172棟の被害が出ました。
気象庁によりますと、過去の黒潮の「大蛇行」は、いずれも九州の南東沖で小さな蛇行が発生したあと、東海の沖合に移動した際に蛇行が大きくなったことが確認されていますが、原因ははっきりとはわかっていないということです。
専門家「沿岸漁業に影響の可能性も」
黒潮の大蛇行が起きた場合、専門家は、沿岸の海水温が上昇し漁業への影響が出る可能性があると指摘しています。
中央水産研究所海洋・生態系研究センターの瀬藤聡モニタリンググループ長によりますと、12年前の大蛇行のように黒潮が南下したあとに伊豆諸島の西側を北上して本州にぶつかる典型的なコースを取った場合、伊豆諸島の西の御前崎から三重県沖の熊野灘辺りまで温かい水が流れ込み、沿岸の水温が例年より2度から3度ほど上がる可能性があるということです。
これにより、日本沿岸で南方系の魚が冬でも多く見られるなど漁場に変化が出たり、沿岸漁業に何らかの影響があることが考えられます。
瀬藤さんは「黒潮大蛇行が起きた場合、1年以上は続くことが予想され、蛇行のコースしだいで長期にわたり沿岸漁業に影響が出ることも考えられる」と話しています。
実際に過去には漁獲量激減
過去に黒潮の大蛇行が発生した際には近海での漁業に影響が出たことがあります。
静岡県は全国有数のシラスの漁獲量を誇っていますが、12年前に黒潮の大蛇行が起きたときシラス漁に影響が出て、平成16年の漁獲量は例年の7000トン余りから、およそ3分の1の2400トンまで落ち込みました。
伊豆半島の南側で海藻が黄色く変色する磯焼けが発生し、海藻を餌とするアワビが減るなど沿岸漁業に大きな影響が出ました。
かつお漁でも紀伊半島沖や遠州灘で黒潮の大蛇行に合わせて漁場が例年よりも南下する影響が出たほか、伊豆諸島の八丈島近海ではキンメダイの漁獲量が前の年の半分以下にまで落ち込みました。
静岡県浜松市の舞阪漁港では、ことしシラスの漁獲量が大きく減って、地元の漁業者によりますと海水温の変化が影響しているのではないかと見られるということです。
シラス漁は例年3月ごろから翌年1月ごろまで行われますが、浜名漁業協同組合の吉村理利組合長は「6月後半からほとんど漁ができない状態が続いている。漁に行っても途中で漁を諦めて戻ってくる状況だ。実際に黒潮の大蛇行が起きたらどうやって年を越したらいいのか心配だ」と話していました。
静岡県水産技術研究所資源海洋科の海野幸雄科長は「まだ大蛇行の状態ではないが、仮に大蛇行が起きた場合、前回12年前と同じことが起きる懸念がある。具体的には、この秋のシラス漁に影響が出て、平年のような漁獲量にならない可能性がある。伊豆半島の先端では磯焼けも起きる可能性もある。大蛇行の予測は非常に難しいので、今後、黒潮の状況を注視していくほかない」と話しています。
海運への影響も
一方、フェリーやタンカーなどの海運業界では航行する際に所要時間や燃料消費量がより少ないルートを選ぶため、黒潮の流れが変わることによって今後ルート変更などの対応を迫られる可能性もあるということです。
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